雑記

睡眠中の血中酸素を測ってみよう!

「明日に疲労を残さないために」
睡眠の質は翌日の体調にも関わることだ

ストレス社会に生きる皆さんにおいて、前日の疲労をいかにして朝に残さないようにするか、という身近な課題に興味を持つ方は決して少なくはないと思います。

私もその一人です。

1日のスケジュール管理、健康グッズや健康補助食品の使用、ヨガをはじめとしたフィットネスやそれらに関連したメンタルコントロール etc

そういった試みの効果については、体調などの主観的な感覚をもって、効果があったか否かを判断されている方が多いのではないでしょうか。

一方で、主観的な感覚はその日のメンタルの状態や忙しさなどによって大きく変化することから、せっかく試した健康法に対する効果を見逃してしまうことも考えられます。

実際、私のような理学療法士という仕事を通じて、エクササイズ効果を対象者に自覚してもらうことにとても苦労しました。

そういったことに対して、対象者に自らの体調やパフォーマンスが向上していることに気づいてもらうために、比較的多くの「客観的な」評価やフィードバックを行ったものです。

今回の記事では、そういった日々の頑張りが私が関わるスポーツや医学的な観点から、睡眠の質を「客観的に」モニタリングする方法の1つとして、ライフロガーを活用した睡眠の質の評価を簡単に紹介したいと思います。

今回の記事は、若干医学的な知識を含みます。呼吸器疾患や循環器疾患、睡眠時無呼吸症候群と診断を受けている方は、下記の内容が当てはまらないことがあります。
医学的な観点からの体調管理は、医師や呼吸ケア指導士、3学会合同呼吸療法認定士など、専門的な知識を持った専門職の方の指示をよく聞き、実践するとともに、体調に関する不安は必ず医師に相談しましょう。

本記事の睡眠の質について

血中酸素飽和度について

今回の記事では、血中酸素飽和度を用いた、睡眠の質の評価について解説します。

、、、もう難しいですね。

血中酸素飽和度とは、ざっくり説明すれば、「血液中に存在する酸素の量」ということです。

簡単ですね。

どのように表現するかというと、「パーセント」で表します。

パーセント、というくらいですから、何かに対する、酸素の割合、ということになりますね。
厳密に言えば、「動脈を流れている血液の中に存在する赤血球のうち、酸素を含んでいる赤血球の割合(パーセント)」を指しています。

極端に言えば、例えば100個の赤血球のうち、90個の赤血球が十分な酸素を含んでいれば、血中の酸素飽和度は「90パーセント」ということになるわけです。

簡単でしょ?

これには正常値が存在します。

「大体、96パーセント前後からそれ以上です」

一方で

「90パーセント以下に下がるととても低い値」

と解釈します。

いったん、下の表にまとめますね。

血中酸素飽和度(SpO2)とは

動脈を流れている血液の中の赤血球:
 →酸素をあまり含んでいない赤血球と酸素を十分に含んでいる赤血球が存在する
  ・赤血球の中に占める、酸素を含んだ赤血球がどれくらい存在しているかをパーセントで示している。

正常値:
 →安静にしているとだいたい96パーセント前後
  ・90パーセント以下になると、とても低いと考える。

これくらい理解できれば、十分だと思います。

睡眠中の血中酸素飽和度を確認するメリット

睡眠中の呼吸の様子がわかる

睡眠中の血中酸素飽和度を見ることで、睡眠中の呼吸の様子が分かります。

特に、睡眠時無呼吸症候群のように、睡眠中に呼吸の回数が減ってしまうような時は、この血中酸素飽和度が著しく減少する傾向にあります。

睡眠中に呼吸が十分に行えないということは、睡眠が損なわれてしまい、日中の眠さや体の怠さを自覚することがあります。

上記の症状を自覚したり、ご家族様から指摘されている方は、これらの指標を確認してみると良いでしょう。

疲労回復質がわかる

近年、高濃度酸素発生器のような、疲労回復効果を狙う製品が、スポーツの場でも使用されるようになってきました。

このように、睡眠中や休息中に酸素を取り込むことは、疲労回復においてとても重要であると考えます。

高濃度酸素発生器を自宅に備えるのは、コストパフォーマンスの観点からも難しいと思いますが、激しいトレーニングをした日の夜など、睡眠中の酸素飽和度が低い時は、十分な回復が得られていないこともあるかもしれません。

運動中の体調を図る指標の一つとして利用してはいかがでしょうか

実際に測ってみた

私の睡眠中にライフロガーによって計測された血中酸素飽和度。
体の動きが比較的活発になっている時に、数値が低く計測された。

上の図は、ある日のコトニの睡眠中の酸素の状態を計測した結果になります。

酸素飽和度の平均値は95パーセントを示しています。
数値としては、正常範囲内ですね。

しかし、一時的に数値が90パーセントを下回っている場所があります。

試しに、右側の図には、私の体の動きを示す図も重ねてみました。
青いグラフがそれにあたります。

睡眠中に体動を検知している部分において、酸素飽和度が下がっている傾向にあるように見えます。

一方で、体の動きが少なく、熟睡していると思われる時間には、酸素飽和度が高く出ているようにも見えますね。

このように、ライフロガーは腕につけているので、体の動きやベルトの締め具合によっては数値が低く計測されることがある可能性が考えられます。

データを見るうえで注意したほうが良いと思うこと

今回のデータでは、睡眠中著しい血中酸素飽和度の低下が記録されていました。

このように、睡眠中の体の動きやベルトの締め具合によって、睡眠中の酸素飽和度の数値が低く計測されることもあるかもしれません。

また、比較的ローコストのライフロガーには、内臓しているセンサーの精度にも違いがあるのかもしれません。
そういった、止むを得ない機材の性能差による計測精度の違いもみられるのかもしれません。

ライフロガーによって計測された酸素飽和度は、体の動きやベルトの装着具合によって変化する可能性があるため、1日の計測してえら得たデータだけで体調不良を判断するのは難しい。

ライフロガーを使用して血中酸素飽和度を知ることに対する私の考え

一般的に、医療の現場ではパルスオキシメーターという機材を使用して、対象者の血中酸素飽和度を計測しています。

これは非常に高価な機材で、かつ、機能としても酸素や脈拍、呼吸の様子を計測することに特化されています。

精度は、非常に高いものですが、日常生活においてはそのほかにも疲労の程度や運動をはじめとして日常の活動の程度を知りたいですよね。

私は、今回ガーミンに実装されたこの酸素飽和度を調べられる装置はとても有用だと思います。

確かに、計測精度はまだまだ改善の余地があるのかもしれませんが、それでも、睡眠の質を簡単にモニタリングできる機会が増えるという点で、皆さんにもお勧めできるものだと思います。

いつもより、朝のダルさが強いな、と感じたときには、Body Batteryやストレスの確認、そして夜の睡眠中の酸素飽和度を確認してみると良いでしょう。

いつもより早めに就寝したり、気分転換をしたり、トレーニングを休んだりする目安になると思います。

今後も、システムのアップデートを介して、さらなる計測精度の向上を望みます。

いかがでしたか?

今回は、ガーミン社製のライフローガーの新機能である、酸素飽和度を図る機能について紹介しました。

実際、私がライフロガーを購入するときにはこのような機能は付いていなかったんですよね。

購入してから、機能が拡張されるってすごくないですか?

ひょっとしたら、私の知らない機能がまだまだ隠れているのかもしれませんね。

私のおススメするライフロガーは過去の記事に紹介していますので、よろしければお読みください。

今日も1日元気に過ごしましょう!

コトニでした!

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