【Mt.FUJI 100】100マイルレース完走⑨:第7セクション(第6エイドから第7エイドまで)
2026年4月25日。
このセクション最初の登りに入り、小休止をした頃には20時を過ぎていました。
周囲には視界を遮るものが少なく、足元には枯草や軽石のような石に覆われた独特の景色が広がっています。
頼りになるのは、前を進むランナーの姿と、ヘッドライトの光だけでした。
ふと振り返ると、眼下には河口湖の明かり。
さらに遠くには、小さな花火が夜空に上がっていました。
「……」
しばらく、その景色を眺めていました。
2026年大会では、山伏峠付近の歩道崩落の影響により、この区間のルートが一部変更され、石割神社を通過するコースとなっていました。
とはいえ、もともとのコースを知らない私にとって、それがどれほど大きな変更だったのかを実感することはできません。
ただ、目の前に続く道を進んでいきました。
セクション後半。
石割山の山頂へ向かって進むと、その中腹に石割神社が現れます。
汗なのか夜露なのか分からないほど湿った夜の空気の中、煌々と燃える篝火の熱が頬へ伝わってきました。
前半に見た河口湖の明かりと、遠くの花火。
そして、後半の石割神社で出迎えてくれた篝火。
二度目の夜の中で、強く記憶に残る光景が続きました。
私は再び、前方へ続くヘッドライトの列を追いながら、山の中を進んでいきました。
今回は、Mt.FUJI100の第6エイドから第7エイドまで、第7セクションのコースを、実際の走行データとともに振り返ります。
私のMt.FUJI100mi 2026のレース結果について
・トレイルレース歴:約5年(2026年時点)
・合計時間:約38時間(完走)
・順位:総合500番台
※ランニングと歩きを続けながらなんとか完走できたレベルです。
第7セクション全体のコース記録

- 出発:第6エイド(F6:山中湖きらら)
- 到着:第7エイド(F7:二十曲峠)
- 走行距離:12.7km(オフィシャル値)
- コースタイム:3時間18分
- 平均ペース:15:35分/km
- 上り坂の走行距離:5.45km
- 上り坂の平均ペース:18:36分/km
- 下り坂の走行距離:3.71km
- 下り坂の平均ペース:13:15分/km
- 獲得標高:780m
- 獲得下降:601m
この区間は、第6エイドを出てほどなくトレイルに入り、第7エイドの二十曲峠までに大きな上り下りを2回繰り返すのが特徴です。
特に前半の明神山(鉄砲木ノ頭)へ向かう登りでは、軽石のような石が敷き詰められた不安定な足場を進み続けます。
レース開始から100km以上を走った状態での登坂ということもあり、身体的にも精神的にも消耗しました。
さらに2026年大会では、山伏峠付近の歩道崩落に伴うコース変更により、後半は石割神社を通過するルートとなりました。
予想していたとおり、二度目の夜を迎えた身体には過酷なセクションでした。
第7セクション各区間のコース記録

セクション前半の登坂区間|明神山(鉄砲木ノ頭)へ向かう登り

- 距離:2.2km
- コースタイム:35分
- 平均ペース:15:55分/km
- 獲得標高:303m
第6エイドを出発してほどなくグラベル区間に入ります。
そこから30分も経たないうちに、足元は軽石のような石が目立つようになり、
「ザッ、ザッ……」
と足音を立てながら登る、これまでとは少し異なる景色へ変わりました。
この付近は視界が開けており、暗闇の中、前後に選手のヘッドライトとバックライトが長く続いている様子を見ることができました。
途中には登りが一段落して走れる場所もあり、周囲のランナーの流れに合わせてランニングで進んだ区間もありました。
一方、明神山の山頂へ向かう最後の登りはかなりの急勾配です。
周囲の選手のペースも一気に落ち、膝に手を当てながら一歩ずつ進んでいるランナーもいました。
速さというより、ひたすら前へ進み続ける忍耐が求められる登りでした。

前半と後半をつなぐロード区間

一つ目の大きな登りを終えると、しばらくロード区間を進みます。
さすがにこの頃には走る余裕がなく、ひたすら歩いて前進しました。
途中では、第6エイドで補充した補給食を頬張りながら、次に待つ登りへ気持ちを切り替えていたことを覚えています。
セクション後半の登坂区間|石割山へ向かう登り

- 距離:3.14km
- コースタイム:1時間01分
- 平均ペース:19:26分/km
- 獲得標高:405m
この区間に入った頃には、かなり疲労していました。
それでも、たまたま入ったランナーの列のペースが自分に合っており、前の選手についていきながら淡々と登ることができました。
前半の開けた景色とは一転し、ここからは夜の山中をひたすら登ります。
急登も多く、1kmあたり約19分半のペースまで落ちており、疲労した身体にはなかなか厳しい区間でした。
石割神社を通過

石割山の中腹に、石割神社があります。
2026年のMt.FUJI100では、山伏峠付近の歩道崩落に伴うコース変更により、石割神社を通過するルートとなりました。
境内には、中央に大きな割れ目のある巨岩があります。
レース後に調べてみると、その姿から『鬼滅の刃』の炭治郎が岩を斬る場面を連想させる場所として紹介されることもあるようです。
この日は暗闇の中で篝火が煌々と燃え、その炎に照らされた大岩はとても神秘的でした。
レース中でありながら、強く記憶に残った場所の一つです。
石割山を越えて第7エイドへ
石割山を越えると、その後は長い下りが続きます。
ただし、ところどころ急な場所もあり、疲労した脚では思うようにスピードを上げることができませんでした。
二度目の夜を迎え、すでにレース終盤。
この頃には、下り坂でもほとんど走ることができなくなっていたのだと思います。
転倒しないことを優先しながら、確実に第7エイドへ向かいました。
第7エイド(二十曲峠)に到着!

第7エイドは、エイド内を「コの字」のように進みながら必要な補給を受け取る形になっていました。
夜も更け、気温もかなり下がってきています。
周囲の選手の表情からも疲労がうかがえ、眠気と戦っている方や、ベンチに座って目を閉じている方もいました。
「みんな、疲労と戦っている」
少しでも前の順位でゴールしたい。
そう自分を奮い立たせながら、必要な補給を済ませました。
- 第6エイド(山中湖きらら)から第7エイド(二十曲峠)までは、大きな上り下りを2回繰り返す夜間セクション
- 前半の明神山への登りは、足場が不安定で急勾配の場所も多く、疲労した身体には厳しい
- 2026年大会ではコース変更により石割神社を通過
- 夜の石割神社では、篝火に照らされた巨岩が印象的だった
- 石割山を越えてからも急な下りが続くため、終盤の疲労を考えると慎重な走行が必要
- 第7エイド到着時点でスタートから約29時間。残すエイドはあと1つ
次のエイドがこの大会最後のエイドステーションです。
脚はかなり限界に近づいていました。
それでも、ここまで来ると不思議と少し元気が出てきました。
「たしか、吉田うどんが食べられるんだったな」
ゴール後にも食べたいと思っていた吉田うどん。
まずは次のエイドでそれを食べよう。
そんな小さな目標を決め、第7エイドを後にしました。
来年以降、Mt.FUJI100の100マイルに挑戦される方の参考になれば幸いです。
(つづく)
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※この記事は、2025年12月2日〜2026年4月26日時点の情報および筆者の実体験に基づいて記載しています。
※本記事では、一部に生成AIによるイメージ画像を使用しています。これらの画像には、実際の写真や状況をもとに生成・加工したものが含まれており、実際の風景・人物・配置・服装等とは異なります。

