【Mt.FUJI 100】100マイルレース完走⑦:第5セクション(第4エイドから第5エイドまで)
14時過ぎに第4エイドを出発し、Mt.FUJI100の2日目も後半戦に差し掛かりました。
第4エイドから第5エイド(忍野)までの第5セクションは、比較的大きな山岳ポイントが少ない区間です。
そのため、前回のセクションと同様に、できるだけペースを落とさず通過することに専念する予定でした。
また、第4エイドまでにあった20km近い長いエイド間の移動は、この先にはありません。
長距離を移動し続けるという心理的な負担も、少しずつ軽くなってきました。
Googleマップや試走された方々の記録をオンラインで確認し、おおよその行程は想像していました。
ただ、中盤に現れる山岳区間が実際にはどのようなコースなのかまでは分からず、多少の不安もありました。
そして、次の第5エイドでは、大会に預けていたドロップバッグを受け取ることができます。
完走が目標の私にとって、第5エイドは後半戦に向けて、身も心も英気を養う場所です。
「このセクションはアクシデントなく無難に攻略したいな」
「次のエイドで着替えたいな」
ドロップバッグに入れておいたカップ麺や、甘いもの好きの私がレース前から楽しみにしていたお菓子を食べる自分の姿を想像しながら、第5エイドへ向かいます。
今回は、Mt.FUJI100の第4エイドから第5エイド(忍野)まで、第5セクションのコースを実際の走行データとともに振り返ります。
第5セクション全体の概要|第4エイドから第5エイド(忍野)まで

- 出発:第4エイド(F4:ハナマルキ ザ・ノース・フェイスエイド)
- 到着:第5エイド(F5:忍野)
- 走行距離:16.3km(オフィシャル値)
- 所要時間:2時間54分
- 平均ペース:10:11分/km
- 上り坂の走行距離:5.41km
- 上り坂の平均ペース:13:26分/km
- 下り坂の走行距離:5.99km
- 下り坂の平均ペース:8:41分/km
- 獲得標高:543m
- 獲得下降:480m
この区間で主な登りとなるのが、小倉山と忍草山(しぼくさやま)です。
第4エイドを出てから約6.5kmは、比較的穏やかなロードやグラベルの林道が続きます。
小倉山は1kmにも満たない短い登りですが、実際には比較的急な上り坂に感じました。
その後の忍草山では、約3kmにわたって登りが続きます。
忍草山を越えると下り基調になりますが、途中には金毘羅山の短い登りも待っています。
全体としては、前半は比較的進みやすいロードや林道が続き、中盤以降にまとまった登りが現れる区間と考えておくとよいと思います。
各区間の記録
第4エイドから小倉山の入口まで|ロード・林道区間

- 距離:6.54km
- コースタイム:1時間15分
- 平均ペース:11:24分/km
- 獲得標高:117m
- 獲得下降:95m
第4エイドを出発してから小倉山の入口までは、比較的穏やかなロードやグラベルの林道が続きます。
この辺りはGoogleマップなどでも確認しやすいため、事前にコースの雰囲気を知っておきたい方は確認してみるとよいと思います。
ただ、この時点の私は、平坦な場所を走る余裕がほとんど残っていませんでした。
比較的平坦な区間にもかかわらず、平均ペースは1km当たり11分24秒。
後からデータを確認すると、ほぼ歩きに近いペースで進んでいたことが分かります。
小倉山|短いながら急な登り

- 距離:0.60km
- コースタイム:9分
- 平均ペース:12:53分/km
- 獲得標高:90m
小倉山の登り自体は約600mと短いものの、その間に約90m上ります。
それまで比較的穏やかな林道が続いていたこともあり、実際にはそれなりに急な登りに感じました。
この辺りでは、雲の合間から富士山が姿を現したことがとても印象に残っています。
下りは登り以上に急に感じましたが、それまでMt.FUJI100で経験してきた下りと比べれば、十分に対応できるレベルでした。
特に大きな問題もなく、小倉山を通過しました。
忍草山|西峰・東峰まで約3km続く登り

このセクションで最もまとまった登りとなったのが、忍草山でした。
忍草山の入口から東峰まで、約3kmにわたって登りが続きます。
- 距離:3.06km
- コースタイム:39分
- 平均ペース:11:50分/km
- 獲得標高:261m
- 獲得下降:16m
忍草山の入口から忍草山西峰まで
- 距離:2.74km
- コースタイム:34分
- 平均ペース:11:44分/km
- 獲得標高:244m
- 獲得下降:5m
西峰に向かう途中、少し開けた植林地帯と思われる場所を通過しました。
そこには、白い袋状のもので覆われた苗木が並んでいました。
恐らく、動物などから新しい苗を守るための保護資材なのだと思います。
それまで樹林帯を進んでいたところから急に開けた場所へ出たため、強く記憶に残っています。
忍草山西峰から忍草山東峰まで
- 距離:0.32km
- コースタイム:4分
- 平均ペース:12:34分/km
- 獲得標高:16m
- 獲得下降:10m
忍草山の入口から西峰までは約2.7kmありますが、西峰から東峰までは約300mです。
そのため、西峰をゴールと考えるよりも、東峰までひと続きの約3kmの登りだと思って進んだ方がよいと感じました。
ただし、西峰から東峰にかけては心拍数もかなり上がっており、全身に疲労を感じる登りでした。
距離としては短いため、終盤だからと油断しない方がよい区間だと思います。
忍草山を越えた後の意外な登り|金毘羅山

- 距離:0.17km
- コースタイム:3分
- 平均ペース:14:17分/km
- 獲得標高:21m
- 獲得下降:0m
忍草山を通過した後は、そのまま第5エイドまで下り続けると思っていました。
ところが、その後にもう一度登りが現れました。
距離としては約170m。
決して長い登りではありません。
それでも、忍草山を越えて「もう登りは終わった」と思っていたこともあり、意外に長く感じました。
後から自分の走行データと過去の登山者の記録を確認したところ、この登りが金毘羅山であることを知りました。
山頂にはそれを示す看板もあったようですが、レース中の私はまったく気づかず、そのまま通過していました。
距離や標高差以上に、「忍草山を越えれば、あとは下り」という自分の思い込みとの差が印象に残った場所でした。
金毘羅山から第5エイド(忍野)まで
金毘羅山を通過すると、第5エイドまでは残り約3.5kmです。
その先は今度こそ下り基調となり、最後はロード区間に入ります。
ロードを進んでいると、周囲の選手が少しずつ増えてきました。
その様子から、「そろそろエイドが近いな」と分かりました。
第5エイド(忍野)に到着!
第5エイドに到着した頃には夕方が近づいており、多くの選手が着替えや食事を取っていました。
完走を目標としていた私にとって、ここは補給や着替えを済ませ、これから迎える二度目の夜に向けて体と気持ちを整える重要なエイドです
第5エイド(忍野)でドロップバッグを受け取る
第5エイドでは、スタート前に大会へ預けていたドロップバッグを受け取ることができます。
スタッフの方々の対応も迅速かつ丁寧で、ドロップバッグはすぐに受け取ることができました。
体育館内には一面にブルーシートが敷かれ、更衣室も用意されており、清潔な環境が保たれていました。
また、お湯やゴミを処分できる環境も整っていたため、持参したカップ麺を食べることもできます。
ドロップバッグに入れていたもの
日中はかなり暑かったものの、初日の朝の寒さを考えると油断はできません。
私はここで着替えを済ませ、カップ麺やお菓子、レッドブルなどを補給し、二度目の夜に向けた準備を整えました。
第5エイドでの滞在時間は約30分。
次のエイドの関門時間には十分に余裕がありましたが、日没が迫っていたため、必要な補給と着替えを終えると、夕暮れのうちに次のコースへ向けて出発しました。
第5エイドの楽しみ|ドロップバッグに入れたフィナンシェ
100マイルレース中に楽しみにしていた補給食

今回、第5エイドのドロップバッグには、レース中の楽しみとしてフィナンシェを入れていました。
第5エイドでは、そのフィナンシェをブラックコーヒーと一緒にいただきました。
100マイルという長いレースでは、エネルギーを補給することはもちろん重要です。
一方で、自分に課した長い挑戦の途中だからこそ、自分が本当に食べたいと思えるものを楽しむ時間も大切なのだと感じました。
疲労した状態で食べる、楽しみにしていたフィナンシェとブラックコーヒー。
短い時間でしたが、体だけでなく気持ちまで回復するような時間になりました。
guuucafeさんについて
今回持ってきたフィナンシェは、バリスタ兼パティシエの「guuucafe」さんから購入したものです。
guuucafeさんは、カフェを間借りで運営されており、様々なバックグラウンドで季節やお客さんのニーズに合わせたコーヒー選びと、お菓子販売を展開しています。
4月はちょうど桜の季節だったこともあり、今回のフィナンシェには桜の塩味がアクセントになっていました。
ブラックコーヒーとの相性もよく、レース中に楽しみにしていた補給食としてぴったりでした。
guuucafeさんでは、ほかにも米粉を使ったお菓子などを作られています。
コーヒーにも定評があり、気さくに話してくださる方なので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
- 第4エイドから第5エイドまでは16.3km。前半約6.5kmはロードや林道が中心で、比較的進みやすい区間
- 中盤以降は小倉山、忍草山と登りが続く。特に忍草山は約3kmのまとまった登りとなるため、このセクション最大の山場と考えておくとよい
- 忍草山を越えた後にも金毘羅山の短い登りがある。「忍草山を越えれば後は下り」と思い込まない方がよい
- 第5エイド(忍野)ではドロップバッグを受け取れる。補給や着替え、防寒準備を済ませ、Mt.FUJI100二度目の夜に備える重要なエイド
十分に補給を済ませ、第5エイドを後にします。ここから、Mt.FUJI100で迎える二度目の夜が始まります。
来年以降のMt.FUJI100 100マイルに挑戦される方の参考になれば幸いです。
(つづく)

