Mt.FUJI 100 必携品を含む「ザックの総重量」について
ーフル装備を背負って感じた負荷と、体感重量の考察ー
Mt.FUJI100miまで、あと2か月を切りました。
各カテゴリーに参加される選手やサポーターの皆様におかれましては、思い思いの気持ちをもって当日に向けて準備をされていることと思います。
そして、私たちをできうる限り安全に競技できるよう、レースの運営をして下さるご関係者やボランティアの皆様には大変お世話になります。
参加を予定されている方々の中で、私のように初めてMt.FUJI100miに挑戦される方々もいらっしゃると思います。
いったいどれくらいの困難が待ち受けているのか、期待と不安を抱えることもあるかと思います。
日々のランニングや100km未満のレースで用いる軽装と比較したとき、装備の「体感重量」の差は、多くのランナーにとって無視できない懸念事項ではないでしょうか。
私自身、本番では日頃のトレーニングや一般的なトレイルランを遥かに凌ぐ疲労が蓄積されることを懸念しています。
数値上の重さ以上に、長時間にわたる移動において、装備の重みがエネルギー消費や動作の効率に及ぼす影響は計り知れません。
実践に近い身体負荷を身体に覚え込ませることで、疲労が限界に達した際の体調の変化をあらかじめ検証し、万全の準備を整えたいと考えました。
今日は、私と同じような不安を抱えている方々と一緒に不安を払拭しあえるように、レースを見据えた装備を背負って走った感想を共有したいと思います。
Mt.FUJI100miの必携品について
必携品リストの確認
トレイルレースに参加するにあたり、大会主催者が指定する必携品を携帯することが義務付けられています。
まず、Mt.FUJI100miで求められている必携品は下記のとおりです(2026年2月24日現在)。
Mt.FUJI100ホームページ「競技規則・注意事項」
https://mtfuji100.com/racers/rules

装備のチェック
大会ホームページでは下記のように記載されています。
※これ、めちゃくちゃ大切だと思います。
必携品のリストは、全ての選手にとってこのレースを走るために十分な装備ではありません。各選手の技量や身体能力、当日の気候によって必要な装備は違います。各自必要な装備を見極め、追加して携帯してください。また、事前にそれらを着用して氷点下気温の高山、大雨の中での長時間に及ぶランニングなどを体験し、それらのウェアがほんとうに自分のカラダを守ってくれるのか否かを知っておきましょう。
―Mt.FUJI100ホームページ:10. 装備についての一部を抜粋―
実際に走ってみた(その1)
氷点下の環境でのテストランニング
年末年始、私は北海道に帰省しました。
その際、雪の降る環境で実際に使用する予定の衣類を着用し、外を走りました。

詳細には覚えておりませんが、外気温はマイナスであったと記憶しています。
道路がスケートリンクのように光って見えます(笑)
・ウィンドブレーカー:フーディニ・ジャケット(パタゴニア)
・フリース:エクスペディショングリッドフリースフーディ(THE NORTH FACE)
・パンツ: ウインド・シールド・パンツ(パタゴニア)
・グローブ:ウインドストッパーイーチップグローブ(ノースフェイス)
当日の天候や気温によっては、パンツをタイツに変更するなど、柔軟に対応する予定。
しばらく走ると汗が出てくるので、汗冷え対策は必要であると感じましたが、結論として、十分すぎるほどの防風と保温性能でした。
これで、低体温症の予防対策の確認は完了です!!
レース当日の装備一式の重量チェック
大会ホームページから「山中湖4月25日気象状況」を確認することができます。
その限りでは、大会当日の夜間の気温は平均5-7℃ほどであることが分かります。
さらに、雨などの万が一の荒天に備え、最も重量のかさむ「フル装備」で挑む際、それが身体にどの程度の負荷を与えるのか私には経験がありませんでした。
そこで、単なる予測に留めるのではなく、実際の練習段階から本番と全く同じ装備一式を装着して走ることにしました。
レース当日に予想される装備について

使用したザックはADV SKIN 12(XSサイズ)の一つ前のモデルです。
雪のランで使用した衣類やグローブを全て収納しています。
ウィンドブレーカーはレインジャケットに変更し、腰の横長のコンパートメントに収納します。

上記の装備がすべて収納できました!!
全て収まるのか心配でしたが、ジップロックに入れて空気を抜くと、しっかり入りました。
当日は食料と水分が追加されますが、それでも十分な容量を確保できそうです。
ザックの総重量はおよそ2kgでした。
レースのレギュレーションには下記のようにも記載されています。
装備の総量はスタートのとき、そしていずれのエイドステーションを出るときにも2㎏を超えていなければなりません。さらにコース上すべての場所において1㎏以下になってはいけません。
―Mt.FUJI100ホームページ:10. 装備についての一部を抜粋―
この装備を装着した場合、すでに水分を除き2キログラムを超えているため、水分1Lと補給食を追加した場合には合計3キログラムほどになると予想されます。
熟練者の荷物の総重量がいかほどかは分かりませんが、ひとまず、レギュレーション的にはこれで十分だと考えました。
ちなみに、私が使用しているサロモンのADV SKIN 12は既にモデルチェンジされております。
上部のコンパートメントや、もっとも外側の生地の質感や伸び方が変わっているようですが、恐らく容量に大きな違いは無いと思います。
私が使用しているXSサイズの容量はもしかすると他のサイズより少ないかもしれません。
それにもかかわらず、必携品を収納するのに充分であると感じます。
実際に走ってみた(その2)
必携品を背負って、実際に80kmを走ってみることにしました。
私の体格について
私は身長161cm、体重58kgの男性です。
荷物の総重量は1Lの水分を含めて、約3キログラムでした。
体格が小さい人ほど、荷物の重量の影響が大きくなります。
なので、もしかすると今回のレビューは、男性のみならず、女性の方々にも参考になるかもしれません。
装備を背負って走った感想について
正直、思ったほど荷物は揺れませんし、重量も気になりませんでした。
もともとADV SKIN 12は私の体格にマッチしていて、気になる荷物の揺れは感じません。
今回はロードと高尾山を合計40kmほど移動しましたが、私の感覚的には、ランニングに支障の出るような重量感は常に感じませんでした。
意外ですし、安心もしました。
12LのADV SKIN 12だと、ちょうど生地が突っ張るくらいで、かえって荷物の揺れを抑制してくれたのかもしれません。
この揺れにくさのほうが、むしろ実質的な重量よりも疲労に繋がる重要な要素であったりするかもしれません。
パッキングのコツは、携帯バッテリーなどの重量ある荷物は、比較的体に近いレイヤーに入れるようにすることです。
体格が小さく、肩回りの関節可動域も決して広くない方なので、荷物を取り出すときはザックを脱ぐことを前提にしています。
初めてマイルレースに出場される方で、不安な方は必ずフル装備で練習してみることをお勧めします!!

この日、東京はまさかの雪!!
ランニングシューズが雪とぬかるみで水没してしまい、公共交通機関の乱れも懸念されたので、今回のランは約40km地点で終了しました。
荷物の重量テストのつもりが、装備をフル活用するとは思いませんでした。
一方で、トレイルレースに備えることの大切さを改めて実感しました。
この日の様子はまた、別の機会に掲載したいと思います。
・レース出場に際し、必携品の確認とそれらを低温環境で使用し、安全性を確認することは、ランナーの安全を管理するうえで大変重要な要素であると考える。
・私の所有している装備の場合、極寒仕様に備えた装備を全てザックに入れると、約2キログラムになった。
・水分や補給食を含めると、おおよそ3キログラムほどの重量を背負って走る(歩く)ことになる可能性がある。
・161cmの男性にとって、3キログラムの重量は思いのほか耐えられる重量かもしれない。

