「ひとそれぞれ、考え方が異なります」
「それぞれに長所と短所がありますから」
どちらでもできるようにしておけば困ることは無いんです
これまで私は、特に機材などを使用しなくても、自身の運動の管理ができることを伝えてきました。
ここまで読んでいただいた方は、もう十分なほど、体に起こっているエネルギーの出入りについて理解していただけたと思います。
今回は、「最新機器であるライフロガーを用いて計測した方法」と「当サイトで紹介した計算による方法」による消費エネルギー(キロ カロリー)を、ある一日の私の生活から算出し、紹介します。
今回の記事で皆さんに知っていただきたいことは、「ライフロガー」も「手計算」も、それぞれに長所と短所があって、場面場面で使い分けをしていただきたいということです。
そして、どちらにもかかわる人のエネルギーの出入りついてもあるいていど理解をしていただきたい。
と思います。
もし手っ取り早く結果を知りたい、という方はまとめを読んでいただければ理解してもらえると思います。
今回の検証で必要な私のデータについて
私の体の情報
私のデータは下の通り(ちょっと恥ずかしいけど、載せますね、、、)
性別:男
年齢:35歳
身長:161cm
体重:57kg
コトニはわりと男性の中では小柄な方だと思います。
検証をした日のスケジュール
今回の検証を行う上で、まず、計測に用いた私の一日のスケジュールについてお伝えします。
※もちろん、機械のようにいつも同じスケジュールというわけではありませんので、ご了承ください。
5:00 起床
5:50 朝活(トレラン)
8:30 通勤(出勤)
9:00 仕事(デスクワーク)
17:00 通勤(帰宅)
22:00 就寝
どおですか?
めちゃくちゃシンプルでしょ?(笑)
仕事の中にも少し歩いたりしましたが、今回は細かくせず、ざっくりとした計算を行って見ました。
「シンプルにざっくりと、これが続く秘訣です」
早速、エネルギーの量を計算しましょう!
まず、計算によるエネルギーの量を算出するところから行ってみましょう。
下の手順のように行ってみました。
おこなった運動の強度を調べる
ある意味これがすこし大変なので、先に行っておきましょう。
下記のURLにアクセスしていただければ、国立健康・科学研究センターから出ている、運動の強度(ここではメッツと呼びましたね)の一覧表を見ることができます。
ここで、私が「運動をしたぞ」と思われる大まかな活動に当てはまる項目を探して、メッツを決めます。
今回のスケジュールをもとに、私がおこなった運動下のように定義しました。
朝活(42分):ランニング(クロスカントリ)・・・9.0メッツ
通勤(合計1時間):歩行(通勤や通学)・・・4.0メッツ
仕事(8時間):仕事(タイピング)・・・1.3メッツ
計算の手間が多くなるのは大変なので、ひとまずこれくらいにしてみようと思います。
運動時の消費エネルギーの計算
つづいて、上の章で定義した運動の時間とメッツから、エクササイズと各運動で消費したであろうエネルギーの量(キロカロリー)を算出してみましょう。
計算する方法や各運動の強度(メッツ )については、過去の記事に載せていますので、ぜひ活用してください。
※今回の私の運動は下の記事に乗っていない運動が含まれていますので、同じ計算式を用いて計算機で算出しています。
計算式に当てはめて計算すると、おこなった運動の強度(メッツ )と時間から、エクササイズは下のようになりました。
朝活(42分):ランニング(クロスカントリ)・・・6.3エクササイズ
通勤(合計1時間):歩行(通勤や通学)・・・4.0エクササイズ
仕事(8時間):仕事(タイピング)・・・10.4エクササイズ
合計 20.7 エクササイズ
どうですか?簡単ですね。
上の合計エクササイズに、体重の情報を加えると、その日運動したことで消費したエネルギーの量(キロカロリー)の推定値を算出することができます。
上のサイトには同じように
おこなった運動のエクササイズ・・・20.7エクササイズ
コトニの体重・・・57kg
運動で消費したエネルギー量 1238.9 キロカロリー
1日でだいたいこれくらいの運動をした、ということになりました。
基礎代謝量の計算
「性別」「年齢」「身長」「体重」から、私の基礎代謝量の推定値を計算してみます。
計算の仕方は、過去の記事に載せていますので、皆さんも試してみてくださいね!
上で紹介したページにある計算フォームを用いて、私の基礎代謝量を推定してみました。
性別・・・男
年齢・・・35歳
身長・・・161cm
体重・・・57kg
コトニの基礎代謝量 1338.4 キロカロリー
「こちらも、比較的簡単に算出できますね」
一日に消費したエネルギーの総量の総量の計算
さあ、いよいよ、私のこの日の消費したエネルギーの合計がわかります。
計算は簡単、運動によって消費したエネルギーの量と基礎代謝量を合計すれば良いのでしたね。
運動によって消費したエネルギー量・・・1238.9 キロカロリー
基礎代謝量・・・1338.5 キロカロリー
1日に消費したエネルギー量 2577.4 キロカロリー
この日、コトニは1日におおよそ2577.4キロカロリーのエネルギーを消費した、というように計算されました。
計算の方法はそんなに難しくないと思います。
「皆さんも試してみましょう!」
ライフロガーではどうなっているでしょうか?
さて、ここまでは特に特別な機器を使用せず、1日のスケジュールとおおよその運動強度から、1日に消費したエネルギーの量を推定するように計算してみました。
私はこの日、右手にライフロガーを装着し、同じようにエネルギーの量や運動の量を自動的に計測しています。
この章では、ライフロガーでは私の運動をどのように検知し、エネルギー量として算出しているのかを見てみましょう。
ライフロガーはどのようなタイミングで運動を検知しているの?
こればかりは、ガーミン社さんじゃないとわからないかもしれませんが、恐らく、「手の振り」や体の加速する方向やその速さから、運動を検知しているのだと思います。
走った時は自動的に「ラン」、歩いたときは「ウォーク」止まれば、「計測終了」としてくれて、適宜バイブレーションと液晶ディスプレイで知らせてくれます。
この日、特に私は何か操作したわけではありません。
検知した運動の記録はどのように保存されるの?
私の装着しているライフロガーは、スマートフォンと同期しています。
そして、スマートフォンには、ガーミン社のアプリケーションソフト「Garmin Express」をインストールしています。
ライフロガーで計測された情報は、スマートフォンに転送され、アプリケーションであるGarmin Expressに自動的にアップロードされる仕組みになっています。
便利ですね。
1日の記録
データロガーからの情報。朝の時間帯にはランニングのアイコンがついており、
走っていることを検知していることが分かる
この日、私のライフロガーが検知した運動や心拍数は、上のようになりました。
人の動きに合わせてある程度歩行や休息を検知していることがわかりますね。
1日に消費したエネルギーの量
Garmin Express上にアップロードされたこの日の消費エネルギー量になります。
概ね、
安静時:基礎代謝も含めた消費エネルギーの量
運動消費:活動から計測された消費エネルギーの量
というように解釈していただいて良いと思います。
合計は2709キロカロリーとなりました。
結果
1日に消費したエネルギーの量を2つの方法でそれぞれ計測して見ました。
結果はどのようになったでしょうか?
計算機・・・2577.4 キロカロリー
ライフロガー・・・2709.0 キロカロリー
2つの計算方法の違い 131.6 キロカロリー
ライフロガーで算出した値は、計算機で計算した値よりも「131.6キロカロリー」多く消費しているという結果になりました。
考察
ライフロガーで計測した方が諸費カロリーが多くなったことについて
データロガーの記録上は、お昼の時間にかけて活動量が増加しています。
確かに、この時間、立ち仕事や歩くことも行っていました。
デスクワークの間にある、立ち仕事のデータもこまめに運動と検知して、カロリー計算をしてくれているのだと思います。
身に付けるだけで、正確なエネルギーの量がわかるようになるのは、本当に便利ですね。
計算機で計算した消費カロリーの解釈について
さあ、ライフロガーと計算によって出されたエネルギーの量には、約130キロカロリー程度の差が生じました。
この差を大きなものと捉えるか、そうでもないと捉えるかについては、ご自身の目的によって変わると思います。
運動した内容を細かく記録し、消費カロリーを蓄積したいと考える方
→1週間で900キロカロリーほどの誤差になるので、少しストレスに感じるかもしれない。
それこそ、ダイエットや運動前の減量などのコンディショニングを行うことが目的であれば、できる限り正確なデータが欲しいですもんね。
とても分かります。
一方で、そこまでシビアに消費カロリーを求めなくても良い方もいらっしゃると思います。
1日を健康に、概ねエネルギーの消費量がわかれば良い、というお考えの方々です。
参考までに、農林水産省から出ている年齢ごとの平均的な消費エネルギーが紹介されていますので、参考にして見てください。
農林水産省より
こちらによれば、だいたい2200キロカロリーほど消費するのが一般的、と捉えて良さそうです。
今回の結果では、どちらの方法で消費エネルギーを出しても、2200キロカロリーは超えているので、そこまで気にしなくても良いかもしれませんね。
一般的な年齢の方の消費エネルギーよりも多くなるように活動したいと考える方
→年齢相応の消費エネルギーを上回ってさえいれば良いというお考えの方にとっては、計算機でもライフロガーでも良いかもしれません。
まとめ
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回は長かったので、簡潔にまとめますね。
- 1日に消費したエネルギーの量(キロカロリー)を、ライフロガーと計算による推定の2つの方法で比較した。
- 計算では2577.4キロカロリー、ライフロガーでは2709キロカロリーであった。
- ライフロガーの方が消費エネルギーの量が多く計測されたのは、仕事中も含めた細かい運動も消費カロリーとして計測されていることが要因と考えた。
- 両者の誤差は、消費エネルギーの量をどのように活用するかによってその解釈が異なるが、使用の仕方によってはどちらの方法も概ね問題なく運用できるものであると考えた。
いかがでしたでしょうか。
今回は、私の1日の行動をモデルにして、実際に消費エネルギーを算出してみました。
今後も、こんなことをすると、こんなデータが出来上がるよ!
というような試みを続けていきたいと思うので、是非ともご覧ください。
今回の方法は恐らく、趣味で運動をする方から、シリアスなアスリートまで幅広く活用できると思います。
「ライフロガーの購入はちょっとな」と考える方においても、計算して算出する方法は有用だと思います。
もし、ライフロガーに少しでも興味をお持ちになられましたら、別のページで紹介しておりますので、参考までのご覧ください。
「まずは手始めに、チャレンジして見ませんか?」
毎日を健康に、コトニでした。