生まれてはじめての手術。
痔瘻の手術は痛い印象がとても強いと思います。
私も色々なことを想像しすぎて怖がっていました。
しかし、手術当日は医療従事者の方々のおかげで何ひとつ不自由することなく、和やかに手術していただくことができました。
感謝の念を抱きながら、体験を書いていきます。
今回の記事には手術当日の内容などが書かれています。
グロテスクな表現を避けたつもりですが、手術当日の私の予定に関する内容が書かれております。この手の内容が苦手であったり、手術に対して不安が強くなるような方はお読みにならないことをお勧めします。
また、全ての医療機関が下記のようなスケジュールや方法で治療を進めているというわけではないこともご了承下さい。
あくまで私自身の体験記となりますので、ご自身の参考程度にお読みいただくとともに、病院では医師を始め医療従事者の指示のもと治療をお受け下さい。
手術当日
手術中のことは特に心配はしていなかったが、個人的にはその前に行う腰椎麻酔が怖すぎた。
やめれば良いのに、腰椎麻酔とgoogleの画像検索で検索し、どんなものかを見てしまったのだ。
どの注射針も明らかに太い。こんなものが脊髄近くまで入ることが怖すぎて仕方なかったのだ。
しかし、実際にはチクッと感じる程度で、私としては何も苦痛はなく、手術も痔瘻の手術だけということで、あっという間に終了した。ちなみにどのような針を使用したのかも、私は見ていない。
看護師さん曰く、私は恐怖でガチガチに固まっていたらしく、手術後に笑いながらそのことを教えてくれた。
気づかないうちになんという表情をしていたのかと思うと、私も笑ってしまった。
結果的に、医師、看護師、医療専門職の方々のおかげで、和やかな雰囲気のなか手術を終えることができた。
手術の準備
前日から、看護師さんから手術当日の話は聞かされていたため、余裕を持って準備をすることができた。
6時には検温をすませ、浣腸をしていただく(前日内視鏡検査のため、水分しかとっていなかったのだが、念のため受けることになっているとのことであった)。
9時に点滴が入る。
いよいよ手術 あっという間の麻酔
程なくして手術室に呼ばれる。点滴を持ったまま、徒歩にて手術室に入室した。
手術室には看護師さんと執刀医の先生が用意をしていた。
先生と看護師さんに言われるがまま、先生に背を向けて手術台に腰かけ、丸くお辞儀をするように背中を丸めた。
先生の「麻酔するよ」という声かけの後に、チクッとした感覚が腰に走った。
「お尻の周りが暖かくなるでしょ」と言われたが、本当にその通りで、チクッと感じてからすぐに殿部の周りがほんのりと暖かく感じるようになった。
あっという間に麻酔の注射が終わったようだ。
これまで色々な方の痔の手術体験記が書かれたブログを読んできたのだが、私の感覚では少し違う感じがした。
その後、すぐに手術台の上にうつ伏せになり、腰の位置を調整したのち、お尻のまわりにぺたぺたテープのようなものを貼る音と、感触を感じた。
先生から「痛い?」を言われたが、あまり感じない。
ただ、何か触られている感じはするのだが。
「では、手術を始めます」の一声で、カチャカチャ機材の音が鳴り始めた。
手術中の様子
手術は、10分程度で終わった。
途中、皮膚の焼ける匂いとか、グッとお尻に何かが入るような圧力を感じることもあったが、何1つとして不快なこともなく、あっという間に終了になった。
手術中は先生も看護師さんも私に話しかけてくれて、緊張を感じずに手術を終えることができた。本当にありがたかった。
患者さんの中には、痔瘻の他にも疣痔などがある方がいるようで、そういった方は手術の回復を妨げぬように、手術の時に取り除いてしまうということであった。
幸いにも、私はそのようなものは見当たらず、痔瘻の手術だけで終了したとのことであった。
ただ、痔瘻の管(?)が、肛門を少し狭めてしまっていたらしいというのは聞くことができた。
終わった後、取り除いたものを見させてもらった。
鉛筆ほどの太さで、2センチメートルほどの組織が摘出された。
しっかりとした管になっていたらしく、真ん中をチョキッと切ってもらったが、なんというか、鶏肉の筋というべきか、とても堅そうな組織であることが伺えた。
あとはもう、看護師さんの言われるように担架に乗せられて、自分の部屋に戻った。
手術後の予定
手術後のスケジュール
- 10時40分頃:手術終了
- 13時40分頃:水許可と痛み止めの内服
- 17時40分頃:初回トイレ許可
- 19時40分頃:2回目の痛み止め内服
看護師さんが上記が書かれたスケジュールをベッドの横に貼ってくれた。
ちなみに、手術日はずっとベッドアップ(頭を上げること)は禁止とのことだ。
腰椎麻酔自体の影響と、麻酔の副作用が体に悪さをするから、というのが理由であった。
両足は痺れていて、足首を上下に動かすことがやりづらい上に、股の周りから下に触れても何も感じない不思議な感覚であった。
看護師さんのいうことを逐一守って、私はずっと大人しくしていた。
尿意との戦い
個人的にはこれが一番辛かったかもしれない。
飲水が許可されてからも、トイレに立つことはできないわけで、私は数時間、謎の尿意と闘っていた。
膀胱の周りに強い腹満感を感じていたが、尿が出る感じもしないのだ。
15時頃だったか、ついに耐えきれずナースコールをした。
看護師さんからは当然まだトイレには立てないということだった。
ただ、短時間起きることは良いとのことで、尿瓶を借りて尿を出そうと試みた。
、、、出ない。
「空振りか」と思いながらも確かな膀胱の張り感はあるのだ。
16時まで頑張って、もう一度トライ。
すると少し出てきた。
17時過ぎ、ナースコールをした時にトイレに行って良いかを聞いたところ、ようやくトイレに立つことを許可いただいた。
足の痺れはもうほとんど無くなっていた。
麻酔の影響がだいぶ減ったのか、尿は少しずつながらも、しっかり出てくれた。
後から聞いたが、中にはカテーテルを挿入して排尿することもあるらしい。
安心したと同時に、どっと疲れが出た。
その日の夜
睡眠導入剤
今までこのようなものを使ったことがなかったが、せっかく処方していただいたので、使用させていただくことにした。
消灯は9時。時間通りに2回目の痛み止めを内服し、就寝。
疲れていたのか、あっという間に眠りについてしまった。
特に手術部の痛みもそこまで強くなく、翌朝を迎えることができた。
まとめ
- 医師、看護師ともにとても親切で、1日の行程などについてしっかりと説明してくれた。
- 麻酔はあっという間。
- 手術も、特に不安なことはなく無事終了。
- しばらく安静にしていなければならないが、その間尿意は不快。病院によっては尿道からカテーテルを入れることもあるようだ。麻酔が切れればあとは問題なかった。
- 一日横になっているだけでも、疲れていたのか案外寝れた。
以上が私の手術当日の予定でした。
次回は術後から数日のことをまとめます。
それではまたっ!